第二回自作激集合 2005/2/20 電話用・電信用小物 JA3GLU 山田進 |
==無線交信用の小物製作ばかりして、交信する暇なし==
【電話用小物】
JARL関西ハムシンポジュウム(伊丹)のジャンク市にて300円で入手した電話用ハンドセットを利用して、トランシーバ用ハンドセットに改造しました。昔懐かしい米テレビ映画「コンバット」でよく見た野戦用トランシーバーの操作に使われていた、アレです。
【回路図】IC-706MK2用に作りました。マイクはカーボンマイクですから、リグから直流電流を
10Kオームを介して流しています。コンデンサで直流分をカットしてリグのMIC端子に接続しま
す。ハンドセットのニギリ部分には押し釦があって、PTT端子をグランドに落とします。
IC-706のマイク端子にはLANケーブルをそのまま利用していますが、特に回り込みはありません。
【効用】ハンディ機やハンドマイクを片手に交信していると、如何にも嬉しがりに見えるような気が
してなりません。この黒電話風ハンドセットを握って眉間に皺を寄せて交信すると、如何にも大事
な話をしているみたいじゃないですか。まさかQRA、気温や天気の話をしているなんて思われませ
ん。
【電信用小物】
モールス符号を正確に送り出す訓練も大事ですが、パドルとキーヤー、あるいはパソコンソフトを
利用することが多いようです。移動用に小型のパドルはクリップを利用したものを作りましたから、
キーヤーに挑戦しました。PIC16F84を使ったもので、原型はJK1XKPによるものです。一つの
キーヤーを色々なリグに使いまわすのでも良かったのですが、キーヤー内臓しないリグに組み込め
るように廉価で小型に作るように考えました。
【説明】基板は4cm角、電源は9VでCMOSの5Vレギュレータを通して安定化していますが、
電源スイッチなしでももう半年間電池交換していません。スイッチ類は可能な限り減らしていま
す。オリジナル回路では、SPEED調節用VRや押し釦スイッチを多数並べて、操作性を向上し
ていますが、サイドトーンON/OFFスイッチと押し釦スイッチ一個で基本的な操作が出来ます。
・押し釦スイッチを長押すると「S」が返り、パドル操作でスピードが変更できます。
・長押すると「HRHRBT」が帰ってメモリで来ます。メモリ操作の最後は「VE」です。
・押し釦スイッチをチョイ押しするとメモリが読み出されます。
サイドトーンON/OFFスイッチも省略できますが、消音後の操作が厄介です。結局電源を入れ
なおすことでRESETする必要があるのではないかと思い、スイッチを奮発しました。
3Vでも鳴る電子ブザーが手に入れば、電源はレギュレータを省略して3VでもCPUは動作し
ます。またソースコードは公開しますので、改造して楽しんでください。基板3枚残っています。
回路図は、http://www.saturn.dti.ne.jp/~khr3887/Ekey.html参照ください。
【移動用アンテナ】
釣り竿と絵描き用三脚、それに簡易なアンテナチューナで移動用アンテナセットを考えましたが、
満足な結果は得られていません。